映像を制作する際には、Houdiniを用いることが多い。Houdiniが素晴らしいソフトなのはそれはそれとして、音声ファイルの再生については、音が不規則な幅でDelayするという壊滅っぷりなので、音ハメ系の作業が非常にやりづらい。
そこで、MIDIやOSCのキーフレームをタイムライン上で編集、送出できるVezerと組み合わせることを試みた。具体的には、キーフレを打つ作業は、Vezer上で行って、そのファイルをHoudini上で読んでキーフレを拾うようにした。
もともとVezerにはXMLでExportする機能が付いているので、それで済むのでは?という話もある。しかし、VezerではExportしたXMLのimportが多分できないので、外部ツールとのキーフレームの相互編集ができない。
なので、このHDAではVezerのプロジェクトファイル(実態はXML)を根性でParseするようにして、Houdini側で編集したキーフレームをVezerに戻せるようにした。
BoxのSizeとカメラ移動のBangをVezerで打ち込み、oFとHoudiniを同じキーフレでアニメーションさせている様子。
事前に公開鍵認証でSSHできるようにしておけば、SCPでスムーズなファイルのやり取りができる。
Vezerのプロジェクトファイルは実態はXMLファイルなので、HoudiniのPythonでParseして、hou
モジュールでキーフレームを打っている。
書き戻す際は、キーフレームの情報と、読み込んだVezerファイルを元に、キーフレームのElementのみ差し替えるようにした。
現場などでも使いやすいように(Houdiniを現場で使うのかは謎)、Pythonの標準モジュールのみで完結させることを頑張った。ElementTreeがだいぶ貧弱で大変だった...
そもそもVezerはMacでしか動かないので、このワークフローで制作するにはMacとWindows2台体制にする必要がある。元々僕はCGはWin、それ以外はMacという体制だったので全く問題ないが...
Vezerのライセンスを持っているHoudini Userって結構絞られそう
何個かオーディオビジュアル作品を作ってきて、単に音に反映させるのはわりにできるようになってきた。もう一段階レベルアップするために、単に反映させるのではなく、自分でキーフレをうって展開をつける必要がありそうだなと思っていた。
このHDAを実践で使って育てつつ、レベルアップしていきたい。
おわり